男性におすすめの資格7選｜転職・独立に役立つ資格を紹介

キャリアアップを目指している男性には、資格を取得することがおすすめです。資格の種類によって異なりますが、資格を取得することで、就職・転職が有利になったり、独立開業のきっかけになったりします。

この記事では、男性がキャリアアップを目指す場合におすすめの資格について、「就職・転職を有利にできる資格」と「独立開業で生かせる資格」から7つ紹介します。キャリアアップを目指している方は、ぜひ参考にしてください。

キャリアアップを目指す男性におすすめの資格は、「就職・転職を有利にできる資格」と「独立開業で生かせる資格」です。

就職・転職を有利にできる資格は、自分の将来設計や昇進などを見据えた場合に、勤務先から優遇される可能性を高められます。自分が進みたいキャリアを明確に定めた上で、専門性を高められる資格を取得しましょう。

もう1つの独立開業で生かせる資格は、将来的に独立開業を目指している男性に向いています。独立開業をして収益を見込める業種を選ぶことはもちろん、開業までの道筋に困らない資格を選ぶことが大切です。

なお、当記事で紹介する7つの資格は、下記のケースでおすすめとなっています。

次項からは、それぞれの資格が持つ魅力や特徴を解説します。

宅地建物取引士（宅建士）とは、不動産取引に関する国家資格です。宅建士になると、「契約締結前の重要事項の説明」「重要事項説明書への記名押印」「契約書への記名押印」を独占業務として行えます。

宅建士が男性におすすめできる理由は、宅建士の資格が不動産業界だけではなく、建築・金融・保険などの業界においても役立つためです。

宅建士の資格試験では、土地・建物といった不動産についての知識はもちろん、民法・相続・税制などの範囲も問われます。宅建士資格を取得することで、「幅広いビジネス知識を備えた人材」として認められるでしょう。

宅建士の資格試験は、例年の受験者数が約19～22万人、合格者数は約3万～3万8,000人です。合格率は約15～17%で推移しています。

参考：不動産適正取引推進機構「宅建試験」

行政書士とは、行政に提出する書類の作成や提出手続きなどを行える国家資格です。行政書士が扱う書類の種類は、会社設立や許認可申請関係、相続関係などがあり、広範にわたる行政手続きの代行・相談を業務として行えます。

行政書士は資格さえ取得していれば独立開業ができるため、法律系の業種で独立開業をしたい方におすすめの資格です。現実的には行政書士事務所での勤務・経営経験や開業資金が必要となるものの、キャリアパスとして独立開業を見据えやすい資格と言えます。

行政書士の資格試験は、例年の受験者数が約4万～5万人、合格者数は約4,000～5,800人です。合格率は約10～12%で推移しています。

参考：行政書士試験研究センター

社会保険労務士（社労士）とは、社会保険と労務管理に関連する国家資格です。社労士になると、労働・社会保険関連書類の作成と代行、帳簿書類の作成、労務関連のコンサルティングを業務として行えます。

近年は労働問題が企業経営における課題となっていて、社労士資格を保有する人材の需要が高まっています。企業内社労士として働いて経験を積み、社労士としてのキャリアを確立すれば独立開業も十分に可能です。独立開業後は多くの企業と顧問契約を結んで働くことで、顧問料で安定した収入を得られるでしょう。

社労士の資格試験は、例年の受験者数が約3万7,000～4万人に対し、合格者数は約2,100～2,900人の難関資格です。

参考：社会保険労務士試験オフィシャルサイト

マイクロソフト オフィス スペシャリスト（MOS）とは、Word・Excel・PowerPointといったOffice製ソフトの使用スキルを証明する資格です。

MOSは試験科目がソフトごとに分かれていて、難易度も一般レベルと上級レベルの2つが用意されています。自分がスキルを証明したいソフトと難易度に合わせて、試験を受験できる点が魅力です。

また、Office製ソフトのバージョンごとに規定されている複数の試験科目を取得すると、「MOS Associate」などの称号が取得できます。

MOSは、自分のパソコンスキル・Office系スキルを客観的に証明できる資格です。企業の事務作業はOffice製ソフトを使用するケースが多いため、MOSの資格や称号を取得すれば就職・転職が有利になるでしょう。

参考：MOS公式サイト「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」

玉掛け技能講習とは、吊り上げ荷重1トン以上のクレーン、移動式クレーンもしくはデリックでの玉掛け作業に従事するときに必要となる国家資格です。

そもそも玉掛け作業とは、クレーンなどの装置で荷を吊る際に、フックへの荷の掛け外しをする仕事を指します。現場において重量のある荷を扱い、現場の作業者を守るには、正しい玉掛け作業が欠かせません。

玉掛け技能講習は、港湾倉庫や工事現場などのクレーンやデリックを使用する現場で需要が高い資格です。玉掛け作業は専門知識・技術が必要であり、玉掛け技能講習の資格者には安定した求人があるため、取得しておくと就職・転職で有利となるでしょう。

玉掛け技能講習は、必要な資格がないコースと、移動式クレーン運転士免許など特定の資格が1つ必要になるコースの2種類があります。どちらのコースも、講習を受けた後に修了試験を行う流れとなっていて、講習できちんと勉強していれば資格取得は難しくありません。

参考：労働技能講習協会「玉掛け技能講習｜資格日程東京」

溶接技能者とは、工場や建設現場などで行う溶接作業に従事するときに必要となる民間資格です。

溶接技能者の資格は、溶接対象となる材料や溶接方法によってさまざまな資格に分かれています。手溶接に必要な技能を習得できる「手溶接技能者（アーク溶接・ガス溶接）」や、「ステンレス鋼溶接技能者」「チタン溶接技能者」「銀ろう付技能者」などの種類があります。

溶接技能者の資格を取得すると、一般機械・自動車・造船といったさまざまな製造業の工場や建設会社で溶接工として働けます。溶接工のキャリアをスタートしたい方は、まずアーク溶接技能者の取得を目指すことがおすすめです。

参考：日本溶接協会「溶接技能者各種WEB申込み」

フォークリフト技能講習とは、最大積載荷重1トン以上のフォークリフトを運転する場合に必要となる国家資格です。

フォークリフト技能講習には、いくつかのコースがあります。ここでは、受講者が多い「11時間コース」と「31時間コース」の2種類の受講コースについて紹介します。

11時間コースは、普通自動車以上の運転免許があり、かつ「フォークリフト特別教育」を修了していて、3か月以上の実務経験がある方を対象とするコースです。

一方で31時間コースは、普通自動車以上の運転免許があり、フォークリフトでの実務経験がない方を対象とするコースです。

11時間コース・31時間コースのいずれを選択した場合も、フォークリフト技能講習の修了者は最大積載荷重1トン以上を含め、すべてのフォークリフトを運転できます。物流センター・倉庫や建設現場といったフォークリフトが多くの運搬作業を担う職場で、フォークリフト技能講習は高い需要がある資格です。

参考：東京労働基準協会連合会「技能講習：フォークリフト技能講習（１１時間コース）のご案内」

参考：東京労働基準協会連合会「技能講習：フォークリフト技能講習（３１時間コース）のご案内」

資格の種類によって、「就職・転職が有利になる場合」と「独立開業の実現につながる場合」があります。行政書士や社労士は、独立開業を目指せる法律系の資格です。法律系の資格でも、宅建士の場合は就職・転職に有利になる特徴があります。

技能系の仕事で就職・転職を考えている場合は、玉掛け技能講習・溶接技能者・フォークリフト技能講習の3資格がおすすめです。これらの資格を持っている人は、技能系の職場で即戦力として高く評価される可能性があります。技能系の仕事で収入アップを目指す人は、これらの資格の取得を目指しましょう。