求人検索サイトとは?メリット・デメリットや定番サイト3選も

求人検索サイトとは?メリット・デメリットや定番サイト3選も

現代の求人探しは、インターネットの進化と共に新たな形を築きつつあります。求人検索サイトは、その中でも注目を浴びるツールの1つです。仕事に関するキーワードを入力するだけで、関連性の高い求人情報が瞬時に提供されます。

採用コストの軽減や幅広い層へのアプローチ、データを活用した効果的な採用活動が魅力です。しかしその一方で、情報が埋もれやすい側面や運用知識の必要性も考慮すべき点です。

当記事では、求人検索サイトのメリットとデメリットに加え、代表的な3つのサイトについても紹介します。

求人検索サイト(求人検索エンジン)とは?

求人検索サイトとは、求人情報のみを表示する検索エンジンのことです。
求人検索エンジンとも呼ばれ、仕事に関するキーワードを入力すると関連性の高い求人票が複数表示されます。たとえば特定の職種、勤務地、条件などをキーワード入力すると、さまざまな求人サイトの求人情報が表示される仕組みです。

一般的な求人サイトの場合、サイト運営者が取り扱っている求人票のみが掲載されます。一方、求人検索サイトはインターネット上で収集した求人情報を表示しており、掲載元は多岐にわたります。

求人検索サイトを支える「クローリング」

一般的な検索エンジンと同じく、求人検索サイトもクローリングで情報収集をしています。クローリングとは、クローラーと呼ばれるロボットがインターネット上を巡回し、情報収集することです。

インターネット上にアップロードされた情報は、瞬時に検索エンジンや求人検索サイトに反映されるわけではありません。クローラーが巡回して情報収集することで、存在が認識され、検索エンジンや求人検索サイトに表示されるようになります。

人材を募集している企業がクローラーに自社の求人情報を収集してもらうためには、一定の条件を満たす必要があります。「求人情報である」と認識してもらえる条件を満たしていれば、クローリングを経て求人検索サイトへ情報が反映されます。

クローリングの他、求人検索サイトの情報量を充実させている仕組みが、直接投稿や採用管理システムによる他サイトとの連携です。クローリングのみだと求人情報の認識に時間がかかりますが、直接投稿や採用管理システムを活用することでリアルタイムに反映できるようになります。

求人検索サイトのメリット・デメリット

近年は求人サイトと同じく、採用者側も求職者側も求人検索サイトを積極的に活用しています。ただし、求人検索サイトにしかないメリットがある一方でデメリットもあるため、理解した上で使いこなすことが大切です。

ここでは求人検索サイトのメリットとデメリットを解説します。

メリット

一般的な検索エンジンや従来の求人サイトでも、ある程度は求人情報を見つけられます。あえて求人検索サイトを利用するメリットは、以下の通りです。

(1)採用コストを抑えられる

求人サイトや求人誌を利用すると、数万円または数十万円の掲載料が発生します。人材紹介会社を利用した場合も、同じく数十万円の紹介料がかかるため、相応の予算が必要です。

多くの求人検索サイトは掲載料が無料です。仮に応募が少なかったり採用に至る人材が見つからなかったりした場合も、求人にかかるコストは大幅に抑えられます。

(2)幅広い層の求職者に見つけてもらえる

求人検索サイトの特徴は、さまざまな職種や雇用形態に対応していることです。「アルバイトのみ」「正社員のみ」と掲載内容を制限していないため「希望の職種なら雇用形態は問わない」と考えている層にもアプローチできます。

雇用形態にこだわらず多くの求人情報を比較検討できる点は、求職者側にとっても大きなメリットです。地方求人も多く掲載しており、首都圏や都市部以外で求人情報を探している層の利用につながっています。

(3)データにもとづいた採用活動ができる

幅広い層が利用している求人検索サイトは、クリック数や応募数、表示回数、応募率など多くのデータを収集できます。どのような求人票がもっとも反応が良かったのか、とデータをもとに掲載内容をブラッシュアップでき、効率的な採用活動につながります。

デメリット

採用者と求職者、いずれにとってもメリットが多い一方、求人検索サイトにはいくつかのデメリットもあります。

主なデメリットは、以下の通りです。

(1)求人情報が埋もれやすい

求人検索サイトには直接投稿のみならず、クローリングや採用管理システムによって膨大な量の求人情報が集められています。同じ職種・条件で他社も募集している場合、自社の求人情報が埋もれて求職者の元へ届きにくくなります。

(2)更新頻度で表示回数が変わることがある

求人情報が埋もれないようにするためには、こまめな更新が必要です。求人情報を定期的に更新しなければ、表示回数が減る求人検索サイトもあります。

表示回数が減ると、ますます求人情報が埋もれます。採用活動が長期化する場合は、魅力的なコピーを加えるなど定期的な更新で対策しなくてはなりません。

(3)運用や利用には知識が必要

データを分析して求人情報のブラッシュアップに役立てるためには、求人検索サイトの運用知識が必要です。専門的な知識があれば、状況に応じて有料掲載に切り替えるなどの対策もとりやすくなります。

また、クローリングで自動的に収集された求人情報もあるため、求職者側にもある程度の知識が必要です。求人検索サイトの仕組みを理解し、収集された求人情報が必ずしも募集を継続しているとは限らないことを前提に活用しましょう。

定番の人気・求人検索サイト3選

求人検索サイトは、複数存在します。求人掲載数はもちろん、それぞれサービスの特徴も異なります。最大限に活用するためには、自社または自分に合った求人検索サイトを選ぶことが大切です。

ここでは主な求人検索サイトとして、3社を紹介します。

Indeed(インディード)

Indeed(インディード)とは、世界各国で運用されている最大級の求人検索サイトです。公式発表によると、2022年4~9月の調査で世界3億人以上のユニークユーザーを記録しています。

出典:Indeed「日本の求職者と採用企業はIndeedを選んでいます」

日本でも4,100万人以上が利用しており、求人掲載数も業界トップクラスです。公式サイトでは平均月間追加求人件数のみ発表されているため、検索するタイミングによってはさらに多くの求人情報が掲載されています。

掲載料の他、初期費用や採用成功報酬もかからないため、採用者も求職者も気軽に利用できるサービスです。公式サイトでは基本サービスの「求人を探す」に加えて、やりたいことが見つからない方や気になる職種へのなり方が分からない方向けに、仕事図鑑ページを公開しています。

【Indeed(インディード)の概要】

月間利用者数 4,100万人以上
求人掲載数 520万件
無料掲載 あり
有料掲載 あり
公式サイト https://jp.indeed.com/

求人ボックス

求人ボックスも知名度が高く、求人掲載数を見るとIndeedの約2倍を誇る巨大サービスです。雇用形態に加えて、在宅勤務など働き方を重視した求人検索ができるメリットをもっています。

求人ボックスの特徴は、有料サービスに求人情報掲載時の作業コストを軽減させる機能が含まれていることです。たとえば「未経験OK」などの条件を入力すると自動でアイコンが表示されるようになり、ページを見やすくしてくれます。

また、無料でも必要事項をフォームに入力するのみで手軽に求人ページが作成できる採用ボードが用意されているため、お金をかけずに作業コストを軽減できます。

【求人ボックスの概要】

月間利用者数 800万人以上(2023年5月時点)
求人掲載数 1,000万件以上
無料掲載 あり
有料掲載 あり
公式サイト https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/

スタンバイ

スタンバイとは、Yahoo!JAPAN運営会社と転職サイトの運営会社が合同で出資して作られた企業・サービスです。求人情報の掲載料はもちろん、採用成功報酬も発生しないため、最後まで無料で利用できます。

Yahoo!JAPANと連携しているため、一般の検索結果にも表示されやすい強みがあります。管理画面は自社の採用サイトと連携でき、採用に関する情報を一元管理できる点も魅力です。

月間利用者数、求人掲載数ともに順調に増やしており、前述のIndeedや求人ボックスと同等の規模を誇っています。

スタンバイではインターンや業務委託の求人も掲載しているため、企業側はもちろん、さまざまな働き方を視野に入れている求職者側にとっても利便性の高いサービスです。

【スタンバイの概要】

月間利用者数 1,000万人以上
求人掲載数 1,000万件以上
無料掲載 あり
有料掲載 あり
公式サイト https://jp.stanby.com/

まとめ

求人検索サイトは、仕事に関するキーワードを入力するだけで、関連性の高い求人情報を提供してくれる革新的なツールです。

求人検索サイトのメリットは多岐にわたります。一般的な求人広告や人材紹介会社に比べて低コストで広告を掲載できるため、中小企業でも手軽に採用活動を行えます。また多様な職種や雇用形態に対応していること、データに基づいた効果的な採用活動が行えることもメリットです。一方で、求人検索サイトにはデメリットも存在します。同じ条件で多くの求人情報が掲載されるため、自社の求人情報が埋もれる可能性があります。

代表的な求人検索サイトとして「Indeed」「求人ボックス」「スタンバイ」があります。それぞれ特徴が異なり、求職者や採用者のニーズに合わせて選ぶことが重要です。

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