ハローワークへの登録方法|登録するメリットや転職までの流れも

ハローワークへの登録方法|登録するメリットや転職までの流れも

ハローワークは一般的な求人サイトとは異なり、非公開求人を多く取り扱っています。ハローワークに登録することで非公開求人の詳細を知ることができ、また職員による応募から面接までのサポートも受けることが可能です。無料で求人検索や相談ができるので、就職・転職活動の際にはぜひ活用したいサービスです。

そこで今回は、ハローワークの登録方法を3つのステップに分けて解説します。登録するメリット・デメリットや登録から転職までの流れも紹介するので、ハローワークで求人を探したい方はぜひ参考にしてください。

ハローワークへの登録方法

ハローワークで仕事を紹介してもらうためには、まずハローワークに求人者の情報を登録する必要があります。ハローワークに登録しなくても仕事を探すことはできますが、求職情報を登録しておくと、より自分に合った仕事を探せます。

ハローワークへの登録に別途料金が発生することはありません。求人の詳細を知りたい場合は、求職情報を登録しておくと便利です。

さっそく、ハローワークへの登録方法を3ステップに分けてご紹介します。

ハローワークで求職申込書に記入する

まずは、ハローワークに求職申込書を記入します。求職申込書は、ハローワークの公式ホームページの「求職者マイページアカウント登録」から申込み手続きをすることもできます。

オンライン上で求職情報を登録する場合、登録完了後14日以内に求職登録となります。早めに仕事を紹介してほしい場合は、直接ハローワークに足を運び、手続きをするのがおすすめです。

出典:ハローワークインターネットサービス「求職者マイページアカウント登録」

求職申込書の記入内容は、主に個人情報と職務経歴です。具体的には、以下の6項目を記入します。

  1. 基本情報(氏名、生年月日、住所、電話番号など)
  2. 求職情報提供(求人情報の公開の可否など)
  3. 希望職種・時間(雇用形態・雇用期間、勤務時間、希望休日など)
  4. 希望勤務地・賃金(勤務地、交通手段、UIJターンの有無など)
  5. 学歴・資格(最終学歴、免許、資格、PCスキルなど)
  6. 経歴(経験した仕事の内容など)

申込みの手続きを行う

ハローワークで求職申込書に情報を記入する場合、提出場所は窓口です。ハローワーク職員が申込書に漏れがないかを確認し、問題ないと判断されたら申込みは受理されます。

求職申込書を提出する際は、記入内容に不備や曖昧な点がないか必ずチェックしましょう。記入漏れがあると二度手間になるので、事前の確認は重要です。

ハローワークカードを受け取る

求職申込書が受理されたら、求職番号が記載されているハローワークカードがもらえます。ハローワーク受付票とも呼ばれ、仕事を紹介してもらうときに必要なカードです。

ハローワークカードを紛失した場合、再発行することはできますが発行には手間がかかるので、決まった場所に必ず保管するなどしてなくさないようにしましょう。

ハローワークに登録する3つのメリット

ハローワークは誰でも無料で利用できるサービスです。ハローワークに登録するメリットには、次の3つが挙げられます。

(1)失業保険の受給手続きができる

退職した会社の雇用保険に加入しているなど、受給条件を満たせば失業保険(失業手当)を受給できます。失業保険は、失業者が安定した生活を送りつつ、1日でも早く再就職できるよう支援する制度です。

失業保険の受給条件をクリアしていれば、「雇用保険手続きのご案内」より申請できます。ただし、受給資格があってもハローワークに登録していないと給付金の受給ができない点に注意してください。

(2)地元企業求人・非公開求人の詳細が閲覧できる

ハローワークの大きな魅力は、地元企業の求人が集まることです。ハローワークの登録は、Iターン・Uターンを視野に入れている方や地域密着型の企業で働きたい方に向いています。

また、ハローワークには企業名や基本給などが非公開になっている求人があり、ハローワークに登録し職員に相談すれば、非公開になっている情報を教えてもらうことができます。

(3)ハローワークの職員に相談できる

ハローワークでは、職員に就職活動や職業訓練などの相談が無料でできます。非公開求人の開示だけでなく、履歴書の書き方や自己PRのコツ、面接対策など幅広い支援が受けられます。

就職活動に不安はつきものです。困っていることや不安に思っていることがある方は、職員に話を聞いてもらうことで悩みが解決できるかもしれません。

ハローワークに登録する3つのデメリット

ここでは、ハローワークのデメリットを3つ紹介します。

(1)大企業・専門職の求人が少なく、大企業・専門職を目指すには向かない

ハローワークは地元企業や中小企業の求人情報を多く掲載していますが、一方で大企業の求人数は限定的です。

ハローワークは無料で登録できることが特徴です。そのため、大企業がハローワークを介して募集すると応募者が殺到する可能性があることから、大企業はハローワークへの登録に積極的でない傾向にあります。

なお、看護師や学芸員など資格を要するような専門性の高い職業を希望する場合も、ハローワークは不向きです。

(2)担当する職員のクオリティに差がある

ハローワークは公共事業の一環であり、民間企業ではありません。ハローワーク職員は公務員のため、いくら担当した利用者が就職活動や転職活動がうまくいったとしても、職員の報酬に関係しません。したがって、職員によって対応の仕方やアドバイスの質といった一連のサービスに差が生じる場合があります。

就職・転職活動は人生において非常に重要な局面になるので、もし担当者の対応に不満がある場合は正直に伝え、変えてもらいましょう。

(3)求人票と実際の労働条件に相違が生じることがある

求人票と実際の労働条件が異なる場合があります。希望条件に合う職場に採用されても、想定していた業務内容ではなかったなど、希望と実際に相違が生じるケースは少なくありません。

曖昧な部分は面接時に確認するなどして対策を講じましょう。

ハローワークへの登録から転職までの流れ

ハローワークへの登録が完了したら、ここでようやく仕事を探せるようになります。前述した通り、ハローワークで仕事を探すにはハローワークカードが必要です。ハローワークで就職・転職活動をする際は、必ず持参しましょう。ハローワークカードは全国どこでも共通して使用できるので、紛失には注意してください。

ここからは、ハローワークで求人を探し、応募するまでの流れを紹介します。

求人を検索する

ハローワークで求人を検索する方法は、自宅でインターネットを使って探す方法と、ハローワークのパソコンを使って探す方法の2つです。

自宅で求人を探す場合、パソコンやタブレットなどのネットが繋がる端末を使って「ハローワークインターネットサービス」で求人を探します。ハローワークで求人を探す場合、職員に許可をもらったうえでパソコンを使って求人を検索します。

ハローワークの求人を探すにあたって、まずは「年齢」「希望勤務時間」「希望業種」「希望勤務地」といった条件を入力します。求人を検索する前に、自分の希望する労働条件と優先順位を決めておきましょう。また、混雑時には時間制限が設けられることもあるので、事前にある程度希望を絞っておくとスムーズに検索できます。

求人に応募する

ハローワークで求人を検索し、応募したいと思う求人があれば、職員にその旨を伝え応募に進みます。

応募する前に、職員と一緒に自分の希望する労働条件と求人の条件が合致するかを確認します。そして希望と求人の条件が合致すれば、職員が企業に連絡し、企業の採用担当者から紹介状を発行してもらいます。採用担当者から紹介状をもらったら実際に面接し、合格すれば就職となります。

まとめ

ハローワークの登録方法には、インターネットで手続きをする方法と、ハローワークで直接申込書に記入して手続きをする方法があります。求職申込書を職員に提出し、不備がないことが確認できたら受理され、ハローワークカードをもらいます。

ハローワークカードは、ハローワークで求人を探すときに必要です。紛失には十分注意し、ハローワークに行くときは必ず持参しましょう。

ハローワークに登録することで、失業保険の受給手続きができるようになるほか、地域密着型の企業や非公開求人の詳細を知れるようになります。一方で、大企業の求人が少ない、職員によってアドバイスの質などに差が出るデメリットもあります。担当の職員のサポートに不安がある場合は、相談することで担当を変えてもらえるので遠慮せず伝えましょう。

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