物流倉庫の仕事内容7選|働くメリット・デメリットとやりがい

物流倉庫の仕事内容7選|働くメリット・デメリットとやりがい

職場を探す上では、物流倉庫の仕事に興味・関心を抱く人もいるのではないでしょうか。とはいえ、「どのような仕事をするのか分からない」「自分に向いているか知りたい」など、物流倉庫の仕事について不安を感じることも珍しくありません。

当記事では、物流倉庫の仕事内容7つに加えて、物流倉庫で働くメリット・デメリットについて解説します。物流倉庫で働くときに求められるスキルと働くやりがいも紹介するので、物流倉庫の仕事に興味を持っている人はぜひ参考にしてください。

物流倉庫の代表的な仕事内容7つ

物流倉庫とは、商品の製造から消費者が購入するまでの過程の間、商品の保管や仕分けなどを行う施設のことです。一般的に、物流倉庫の仕事は集荷倉庫や食品倉庫、通販会社倉庫などで行う場合が多くなります。

以下では、物流倉庫内の具体的な業務内容について解説します。

ピッキング

ピッキングとは、顧客から注文された商品やクライアントから配送指示があった商品など、指定されたものを物流倉庫内の保管場所から集める仕事です。カゴや箱を持ちながら歩いて移動し、伝票や指示書をもとに商品などをピックアップすることが基本となります。

ピッキングの種類には発送先ごとに複数の商品を集める「シングルピッキング」や、ピッキングした商品を発送先別に分ける「トータルピッキング」「アソート」があります。

入庫

入庫とは、検品作業が終わった商品を振り分け、所定の場所に保管する仕事です。入荷と間違われることもありますが、入荷とは商品が物流倉庫に入ってきた段階のことを表します。「入荷」された商品を「入庫」して振り分けることから、2つの言葉は意味が異なっています。

入庫作業を正しく行うことで正確な在庫数量を把握できるので、ピッキング作業を効率的に進めることが可能です。

検品

検品とは、入荷した商品や出荷予定の商品の種類、個数、品質をチェックする仕事で、「検査」とも呼ばれます。食品の異物混入や腐敗、衣服や服飾小物のほつれやキズ、家電のバグ、部品の破損などを確認して不良品を検出し、トラブルやクレームを防止することが目的です。

物流倉庫の仕事の中で大切な工程ではある一方、ほとんどの場合で特別なスキルや資格は必要ありません。

仕分け

仕分けとは、入荷した商品を種類や用途、配送先などのカテゴリごとに分類する仕事です。
物流倉庫内を整理整頓された状態にするためには、商品を日々仕分けすることが欠かせません。

仕分け作業はスムーズかつ正確に行うことを求められますが、検品と同じく特別なスキルや資格は不要です。

梱包

梱包とは、ピッキングで集めた商品の大きさに合わせたダンボールを選んで箱詰めしたり包装したりして、商品を発送できる状態にする仕事です。箱詰めの際に隙間ができた場合は、発泡スチロールやエアークッションなどの緩衝材で隙間を埋めて、商品の運搬中に傷ついたり破損したりすることを防ぎます。

商品の数、種類が合っているかの最終チェックを任される場合や、仕分けと梱包作業を同時に行う場合もあります。

フォークリフト

フォークリフトの仕事では、フォークリフトという荷役用の特殊自動車を操作して、荷物の運搬作業や積み下ろし、仕分けなどを行います。フォークリフトを使うと、重いものや高い場所にある荷物の運搬を行えるので、仕事を効率的に進めることが可能です。

フォークリフトの運転には資格が必要になることから、物流倉庫内のほかの仕事と比較すると高い時給・日給を期待できます。詳細は職場ごとで異なるものの、最大荷重1トン未満のフォークリフトは、普通免許を持っていれば講習を2日程度受講すると資格取得が可能です。

在庫管理

在庫管理とは、入荷・出荷した商品の個数や状態を管理する仕事です。入荷した商品に不備がないかを確認したり、指定の場所への棚入れや整理を行ったりするケースがあります。また、在庫管理業務は検査や検品と同時に行うこともあります。

在庫管理の仕事では、データ上の在庫数と実際の在庫数が合うようにチェックすることも必要です。在庫の数に差異があればトラブルが発生している場合もあるため、トラブルが起きないように監視する重要な仕事と言えるでしょう。

物流倉庫で働くメリット・デメリットとは?

物流倉庫の仕事にはメリット・デメリットの両面があります。長所と短所の両方を把握し、物流倉庫で働くイメージを掴みましょう。

【物流倉庫で働くメリット】

未経験者も始めやすい 物流倉庫の仕事は特別なスキルや資格を求められることが少なく、誰でも気軽に始めやすい特徴があります。複雑な手順の仕事も少ないため、業務経験や性別、年齢も問わない求人が多く見られます。
黙々と仕事ができる 物流倉庫の仕事は同じ作業を確実に行う必要があるので、最低限のコミュニケ-ションで黙々と仕事に取り組めます。接客や営業といった会話を必要とする仕事が苦手な人や、仕事中は作業に集中したいという人に適した仕事です。
高時給の仕事もある 人手不足の職場では、雇用形態にかかわらず時給が高い求人もあります。夜勤の仕事や日払いに対応している会社もあるので、「安定した収入を得たい」「できるだけ早くお金が欲しい」という人に最適です。
自分に合った働き方ができる 物流倉庫の仕事は勤務時間・勤務日を自由に決められる職場もあり、働き方の選択肢が広がります。派遣社員やアルバイト・パートだけでなく、正社員登用制度のある求人など雇用形態もさまざまなので、自分に合った働き方を選ぶことが可能です。

【物流倉庫で働くデメリット】

単純作業が多い 物流倉庫の仕事は単純作業が多いため、飽きやすい人やルーチンワークが苦手な人にはおすすめしません。飽きると集中力が続かなくなり、ミスをすることも増えるでしょう。
体力や集中力が必要 物流倉庫では立ち仕事が続くので、体力に不安を持つ人は首や肩、足腰に疲労を感じることがあるでしょう。また、商品を傷つけないよう、集中力を保ちながら繊細かつ丁寧な作業が求められるため、心身に疲れを感じやすい可能性があります。
職場環境に差がある 物量倉庫の作業量は繁忙期と閑散期で差が出ることも珍しくありません。また、冷暖房設備がない倉庫や、冷凍倉庫など極寒の中で作業をする場合もあり、倉庫の状況に応じて臨機応変に対応することが求められます。

物流倉庫で働く際に求められるスキル

物流倉庫で働く際に求められるスキルは、想定外の事態に対応できる冷静さや、改善点を提案できる思考力などです。

入荷した商品の破損や入荷予定の遅延など、物流倉庫の仕事では予想外の事態が起こります。イレギュラーな状況になっても、冷静に判断しながら的確に対応するスキルを身につけていれば、働く際に生かすことが可能です。

また、作業に無駄がある際は改善点を提案することも大切です。物事を柔軟に考えながら改善の提案ができれば、作業を効率化したりコストを削減したりできます。

物流倉庫はやりがいを感じられる仕事!

通販サイトの利用が一般的になっている現在、物流倉庫の仕事は需要が高まっています。物流が成り立っていなければミスや配送の遅延が発生し、必要なものが届かないという不便さを感じることもあります。

完璧な状態で商品を消費者に届けるためにも、物流倉庫の仕事は企業や消費者にとって欠かせないものです。物流倉庫の仕事では、人々の日常に密着し、商品を届けて生活をサポートするというやりがいを感じられるでしょう。

まとめ

物流倉庫の仕事内容は大きく分けると7つあります。フォークリフトの仕事は資格が必要になりますが、一般的には特殊なスキルを求められることが少ないため、誰でも気軽に始められる仕事です。

物流倉庫の仕事には「黙々と作業ができる」「働き方の選択肢が多い」といったメリットがある一方、「単純作業が多く飽きやすい」などのデメリットもあります。とはいえ、物流倉庫の仕事は需要が高まっているので、やりがいを感じながら働くことができるでしょう。

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