自動車工場で働く人の仕事内容・年収を解説|働くメリットも

自動車工場で働く人の仕事内容・年収を解説|働くメリットも

工場や製造業の求人サイトには、自動車工場からの求人情報が数多く掲載されています。誰もが知る大手自動車メーカーの工場は、多職種の工場・製造業求人よりも給料がよく、好待遇であることが多いため、工場勤務希望者から人気のある仕事です。

しかし、自動車工場で働く人の具体的な仕事内容や年収について深く理解している人はそう多くないのではないでしょうか。そこで今回は、自動車工場で働く人の仕事内容・平均年収・働くメリット・役立つ資格を徹底的に解説します。

自動車工場で働く人の仕事内容

自動車工場では、主に「工場内の製造ラインで自動車の製造作業」を行います。また、自動車工場で働く人は「ライン工(自動車生産ライン工)」とも呼ばれます。具体的には、下記のようにさまざまな種類の業務を行うことが特徴です。

●プレス業務

プレス業務とは、切り出した鋼板・鉄板をプレス機にかけ、車体を構成するパーツを成形するという工程です。このとき、曲げ加工や穴あけも同時に行うことが基本となっています。プレス業務での作業はほぼすべてが機械で行われるため、「滞りなく機械での作業を行えているかの見守り」「トラブルシューティング」などが従業員の主な仕事内容です。

●溶接業務

溶接業務は、プレス業務で成形されたパーツを溶接し、車体の枠組みをつくるという工程です。溶接業務もプレス業務と同様に、ほとんどの作業を機械が行います。しかし、細かな部分のチェックや修正は「人にしかできない作業」にあたるため、作業の見守りやオペレーションのほか、機械では難しい細かな部分のチェック・溶接も従業員の重要な業務です。

●塗装業務

塗装業務とは、溶接が完了し骨格のできあがった車体(ボディ)に塗布するという工程です。塗装業務においても機械により自動で行われますが、「ムラや凹凸がないか」「塵やほこりが入り込んでいないか」といった最終的な細かな検査は従業員が行います。

●エンジン製造業務

エンジン製造業務とは、鋳造・機械加工・熱処理・組み立て・検査を経て、塗装が完了した車体にエンジンを取り付けるという工程です。鋳造から熱処理までは機械による作業となることがほとんどですが、エンジンはいわゆる自動車の心臓部分にあたるため、組み立てや検査は従業員の丁寧な手作業で行われます。

●組立業務

組立業務は、ここまでの工程でできあがった車体にシートやタイヤ、バンパーなどのあらゆるパーツを取り付けて、自動車として完成させる工程です。自動車工場で働く人は、この組立作業が中心業務となります。ガラスやシート、タイヤなど大きく重量のあるパーツは機械により自動で行われますが、その他の細かい部品は従業員の手によって取り付けることが基本です。

●検査・出荷業務

検査・出荷業務は、組立業務が完了した自動車の性能をチェックし、動作確認を行ったのちいつでも出荷できる状態にするという工程です。性能チェックは、走行検査・外装/内装検査などあらゆるテストで行います。そのほか、部品のゆるみがないかなどの確認もします。これらは従業員の手作業によって行われることがほとんどです。なお、自動車は船で出荷されることが多く、中には従業員が船への積み込み作業も行うケースもあります。

自動車工場で働く人の平均年収

前述の通り、自動車工場にはさまざまな業務がありますが、全工程を担当するわけではありません。基本的にはどの業務を中心に担当するかが定められており、業務内容によって収入も異なります。また、収入を左右する要素は業務内容だけでなく、業務経験・スキルも挙げられます。

厚生労働省が行った「賃金構造基本統計調査」では、自動車工場で働く人(組立業務従事)の平均収入について下記のデータを示しています。

【自動車の組立業務に従事する人の収入】

月収(きまって支給する現金給与額) 31万円
年間賞与など(年間賞与その他特別給与額) 98万円
年収 470万円

出典:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況」

(*1万円未満四捨五入/年収は「月収×12+年間賞与など」で算出)

実際に支給される給与額は、工場や作業内容などによって細かに異なりますが、自動車工場で支給される給与は非常に高水準であるといえるでしょう。

自動車製造工場では期間工求人の割合も高くなっています。期間工とは、あらかじめ定められた勤務期間で働く従業員のことで、「期間従業員」とも呼ばれます。期間工の場合は正社員よりも給与水準が低くなる傾向にあるものの、上記の収入データとほぼ同様の給与を得られると考えてよいでしょう。

自動車工場で働く3つのメリット

自動車工場での仕事は「仕事量が多く、大変」というイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。実際に、単調なルーティン作業が多い一方で常に慎重な作業が求められるため、決して誰もが簡単に行えるような仕事ではありません。

しかし、自動車工場での仕事にはさまざまなメリットがあります。そのため、自動車工場で働く多くの人が日々の仕事にやりがいや満足感を覚えていることも事実です。

ここからは、自動車工場で働くメリットを3つ紹介します。

稼ぎやすく福利厚生が整っている

自動車工場で働くことの最大のメリットは、「稼ぎやすいこと」です。自動車工場はすべて大手自動車メーカーからの求人となり、多職種の工場勤務と比較して高い給料が設定されていることが多くあります。

加えて「寮完備」「資格手当・満期慰労金(就労手当)などの諸手当あり」など、福利厚生が非常に整っているという点も、稼ぎやすさをさらに加速させている要素です。寮が完備されていれば自費で住まいを確保する必要がなく、定期的に支給される手当でさらなる収入を得られるという点は、多くの人にとって魅力となるのではないでしょうか。

プライベートな時間を確保できる

自動車工場は、安定した働き方ができることが特徴です。基本的には朝から夜まで(日勤)、夜から朝まで(夜勤)の二交代制勤務となります。夜勤をした場合は夜勤手当がつくうえ、休日出勤はほとんどありません。また、機械のトラブルなどが起きた場合は残業する可能性もあるものの、基本的には二交代制勤務だからこそ定められた就業時間が過ぎれば仕事を切り上げて帰宅することが可能です。

加えて、お盆や年末年始、ゴールデンウイークなどの大型連休は休日となるため、まとまった休みをとることもできます。プライベートの時間を確保しながら・ワークライフバランスを保ちながら働けるという点も、多くの人にとって大きな魅力となるでしょう。

未経験からキャリアアップできる

自動車工場は、未経験者でも歓迎している職場が多くあります。自動車工場では単調なライン作業が中心となるため、特に特別な資格や勤務経験がなくても指示どおりに作業をこなせば問題なく働けるでしょう。

また、たとえ未経験や期間工採用であっても、技術を磨くことでキャリアアップの道を切り拓ける点も自動車工場勤務のメリットです。最初は誰もが組立作業や確認作業などを行いますが、努力やスキルが認められればより責任のある難しい仕事も任されるようになるでしょう。そうなれば、昇格・給与アップも大いに期待できます。

自動車工場で働く場合に役立つ資格2つ

未経験者を募集している求人の場合、特に必要な資格はありません。しかし、業務に役立つ資格を1つでも保有しておくことで、採用率が高まったり採用後の待遇がよくなったりなど、働くうえで有利となる可能性が大いにあります。なるべく効率よくキャリアアップを目指して稼ぎたいという場合は、あらかじめ関連資格を取得しておくことがおすすめです。

最後に、自動車工場で働く場合に役立つ関連資格を2つ紹介します。

●危険物取扱者

危険物取扱者とは、火災の原因となり得ると定められた「危険物」を取り扱える国家資格です。自動車の製造工程においては溶接や熱処理など、火災の危険性を伴う作業を行います。そのため、危険物取扱者の国家資格を保有する人材は需要が高く、就職・転職やキャリアアップにおいて有利となります。

出典:一般財団法人消防試験研究センター「危険物取扱者試験」

●ボイラー技士

ボイラー技士は、ボイラーを扱った熱の供給ができる国家資格です。扱える伝熱面積のボイラーによって、特級・一級・二級と、3つのグレードに分けられています。自動車工場では空調や温水ボイラーで熱を供給することが多いため、ボイラー技士の国家資格所有者は就職・転職やキャリアアップにおいて有利となります。

出典:公益財団法人安全衛生技術試験協会

まとめ

自動車工場では、プレス・溶接業務から組立業務、検査・出荷業務まで自動車を製造するための作業を幅広く行っています。多くは機械による自動作業となりますが、細かな部分や最終的な組み立て、動作確認は従業員によって行われることが基本です。

自動車工場で働く人の平均年収は約470万円と、非常に高水準となっています。関連資格を取得して着実に経験を積み重ねれば、さらなるキャリアアップ・給与アップも期待できるでしょう。

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