離島で働く方法|求人の探し方・移住のメリットを解説

離島で働く方法|求人の探し方・移住のメリットを解説

離島では働ける仕事が少ないというイメージがありますが、実はさまざまな仕事で働くことができます。具体的には、観光・サービス業や農林水産業、港湾関係、医療・福祉関係の仕事です。このような仕事の中から、自分にあった仕事を探すことが大切です。

この記事では、離島で働きたい場合の仕事の探し方について、詳しく解説します。さらに、離島に移住して働くメリット・デメリットや、離島で生活するためのポイントについても取り上げるため、ぜひご覧ください。

離島で働ける仕事

離島で働ける仕事の代表例として、以下の4つの業種を紹介します。

(1)観光・サービス業

離島の中には、豊かな自然を活かしたアクティビティやツアーなど、観光業が盛んな場所もあります。ホテルや旅館といった宿泊施設、飲食店のスタッフなど、観光・サービスに関するさまざまな働き方ができるのが特徴です。アクティビティインストラクターやツアーガイドなど、特定の資格やキャリアを活かして働ける仕事も多く見られます。

(2)農林水産業

海や山などの自然に恵まれた離島では、農業や漁業などの第一次産業が盛んに行われています。しかし、少子高齢化や人口減少などが影響し、後継者不足が深刻なケースも少なくありません。古くから受け継がれてきた第一次産業の担い手として、新たな人材を求める離島も多くあります。

(3)港湾関係

離島では、港で貨物の積み下ろしや運搬を行う、港湾荷役作業者などの港湾関係の求人も目立ちます。港湾施設の建設作業員や連絡船の乗組員なども、港湾関係の仕事の一例です。港湾関係の業務に従事する際には、作業方法や扱う重機の種類によって資格が必要な場合もあります。

(4)医療・福祉関係

少子高齢化が進む中、医療や介護福祉の担い手が慢性的に不足している離島も多く見られます。医師や看護師、保育士、介護職員などの職歴がある方は、職歴・資格を活かして離島の医療福祉体制の改善に貢献できるでしょう。

離島で働きたい場合の求人の探し方

離島で働くための求人情報を得る方法として、以下の3つが挙げられます。

(1)リゾートバイト

リゾートバイトは、ビーチや高原など、全国のリゾート地において住み込みで働く仕事です。多くの場合、夏休みや年末年始などの長期休暇に合わせて、求人が募集されます。働きながら、離島での暮らしを体験できるため、移住検討中の方が利用するケースも増えています。

(2)ハローワーク

ハローワークには、移住希望者を対象に、就職を斡旋してくれるサービスがあります。新着求人情報が得られる可能性があるため、相談してみるとよいでしょう。また、役場が発行する広報誌や現地のフリーペーパーなども活用し、希望条件に合う求人を見つけるのもおすすめです。

(3)地域おこし協力隊

地域おこし協力隊制度に参加するのも1つの方法です。地域おこし協力隊は、国が移住者を支援する目的で平成21年度に始まりました。隊員は、各自治体の嘱託を受けて、1〜3年の任期で地域おこし支援や農林水産業への従事といった地域協力活動を行います。

任期中には、サポートデスクや隊員向けの研修など、さまざまな支援を受けられるのが魅力です。おためし地域おこし協力隊や地域おこし協力隊インターンなど、地域おこし協力隊として活動する前に、短期間で地域協力活動が体験できる制度もあります。

離島で働く・離島に移住するメリット/デメリット

働き方の多様化などを背景に地方への移住が増える中、離島での暮らしに興味を持つ方も増えているのではないでしょうか。離島で働く、離島に移住するメリットとデメリットを知って、より具体的に生活のイメージをしてみましょう。

メリット

離島への就職や移住を選択するメリットとしては、次の3つが挙げられます。

  • 自然が身近に感じられる
  • 都市部よりも安くて広い家に住める
  • 地域コミュニティの中で安全に暮らせる

島ならではの豊かな自然に囲まれて、リゾート気分を味わえるのは大きな魅力です。海や山々、星空など、都会ではなかなか出会えない景色に触れられます。第一次産業が盛んな離島では、身近で採れた新鮮な食材が味わえるのも嬉しいポイントです。釣りやダイビング、植物栽培など、自然と触れ合う趣味も気軽に楽しめます。

また、都市部よりも安い家賃で、広い家に住めるのもメリットです。居住スペースや趣味の空間を広く確保できるだけではなく、生活用品を買い込んでも置き場所に困りません。

さらに、人と人とのつながりが感じられるのも離島の特徴です。地域コミュニティの中で互いに助け合い、見守られながら、家族と安全な環境で生活できます。子どもの連れ去りなどの犯罪に巻き込まれるケースも少ないため、安心して子育てできるでしょう。

デメリット

さまざまなメリットがある一方で、次のような、離島ならではのデメリットも存在します。

  • 自然災害に遭うリスクがある
  • 教育施設や医療施設が限られる
  • 物価が高い

離島は自然を身近に感じられる反面、台風や地震、津波といった災害に遭うリスクにも注意が必要です。生活する家や土地を選ぶ際には、避難ルートなども忘れずにチェックし、日頃からいざという時のために備えておきましょう。

学校や学習塾といった教育施設、習い事の数が少ないのも離島のデメリットです。医療機関の数も限られるため、専門的な治療を要する際は、船で本土の病院に通わなければならないケースもあります。

なお、離島のお店に並ぶ商品にはフェリー代などの輸送コストが上乗せされるため、本土で買うよりも割高になると言われています。最近では、ネット通販であらゆる商品が購入できますが、送料が割高になってしまう点がデメリットです。

離島で働くために大切なポイント

離島ならではのメリットやデメリットを踏まえた上で、就職や移住をより具体的に検討したい方も多いのではないでしょうか。そこで、ここでは離島に移住して働く上で大切なポイントを2点紹介します。

交通アクセスを確認する

離島の中には、電車やバスなどの移動手段がない場合や、運行本数が少ないケースがあります。移住後の離島生活で後悔しないためにも、勤務地やスーパーまでの移動方法と所要時間、交通費などを事前に確認することが大切です。

離島は本土と比べると、教育施設や商業施設などの数は多くありません。病院の数も限られているため、専門的な治療を受ける必要がある場合は、本土の病院へ通わなければならない可能性もあります。定期的に本土と行き来する場合に、船の運行本数や所要時間に問題がないかも、あらかじめチェックしておくと安心です。

地域社会に溶け込むようにする

都市部と比べて地域コミュニティのつながりが強固な点は、離島の魅力的なポイントです。特に、多くの人と親密な人間関係を構築するのが得意な方は、居心地のよさを感じられるでしょう。

まずは、離島の文化や慣習にリスペクトの気持ちを持って、地域社会へ溶け込む努力が必要です。近所や勤務先での交流を通して、少しずつ島の方との関係性を構築していきましょう。

ただし、離島の小さなコミュニティが合うかどうかは人それぞれであり、実際に経験してみないと分からない点も多々あります。島での生活に馴染めるか不安な方は、移住者同士のコミュニティに顔を出してみるのがおすすめです。先に移住してきた方の経験や情報を教えてもらえるため、島での暮らしに役立てられるでしょう。

まとめ

離島では、リゾートバイトやハローワーク、地域おこし協力隊などで、仕事を探すことが可能です。離島は求人が少ないという印象がありますが、これらの方法で求人を探すことで、自分にあった仕事を見つけられます。

離島での生活を考えている場合は、交通アクセスの確認が必要です。スーパーなどの商業施設や医療機関の数が限られているため、本格的に移住する前に、島内での生活の利便性を確認しておく必要があります。

また、離島で生活するためには、地域社会に溶け込むことが大切です。離島の文化・慣習を理解して、地域社会に溶け込めるよう努力しましょう。

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